ニューフレアテクノロジーの年収は832万円|東芝グループの充実した福利厚生制度も紹介

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    今回は、グローバルニッチトップである東芝グループ半導体製造装置専業メーカーのニューフレアテクノロジーを紹介します。

    動画で解説

    ニューフレアテクノロジーの企業概要

    ニューフレアテクノロジーの企業概要

    ニューフレアテクノロジーの設立は2002年です。

    以前はジャスダックに上場していましたが、親子上場の解消の社会の流れに合わせる形で、2020年にニューフレアテクノロジーも上場廃止をしました。

    業績は非常に好調で、2024年3月期は過去最高の901億円でした。

    事業内容は半導体製造装置の開発・製造・販売です。

    従業員は907人で、本社は神奈川県横浜市にあります。

    ニューフレアテクノロジーの業績

    ニューフレアテクノロジーの業績

    こちらはニューフレアテクノロジーの過去10年の業績です。

    主力のマスク描画装置の売上が好調であり、2024年3月期は過去最高の売上高だけでなく、営業利益率も31.8%と非常に高い数字となっています。

    ニューフレアテクノロジーの歴史

    ニューフレアテクノロジーの歴史

    ニューフレアテクノロジーの歴史について紹介します。

    1976年に東芝の総合研究所で研究された描画技術が東芝機械に移管されました。

    それからは東芝機械の1事業部として半導体製造装置を開発していました。

    2002年に独立してニューフレアテクノロジーが設立しました。

    2022年には、最先端である3nmノード世代の電子ビームマスク描画装置を製品化するなど、長年にわたってマスク描画技術のフロントランナーとして半導体業界に貢献してきました。

    ニューフレアテクノロジーの事業領域

    ニューフレアテクノロジーの事業領域

    現在は、3分野の半導体製造装置の開発・製造・販売を行っています。

    フォトマスクにパターンを形成する電子ビームマスク描画装置、パターンを形成したフォトマスクを検査するマスク検査装置、そして、GaNやSiCなどのエピタキシャル成長装置を手掛けています。

    製品別売上比率

    製品別売上比率

    それでは、製品別売上比率をみていきます。

    電子ビームマスク描画装置が91%となっており、主力製品となっています。

    エピタキシャル成長装置が6%、マスク検査装置が3%となっております。

    電子ビームマスク描画装置とは?

    電子ビームマスク描画装置とは?

    電子ビームマスク描画装置について説明します。

    電子ビームマスク描画装置は、電子ビームを使ってフォトマスクパターンを形成する装置です。

    ここにフォトマスク作製の流れを示しました。

    フォトマスクも半導体デバイスと同じように、リソグラフィによって作製します。

    ガラス上にクロムを成膜した後、レジストを塗布します。

    その後、電子線を照射して、パターニングを行います。通常の半導体リソグラフィでは、UV光を使用することが多いですが、フォトマスクのパターニングには、電子ビームを使用します。

    電子ビームは回路一本ごとに照射する必要があり処理に時間がかかるため、半導体ウエハの量産には向きません。

    しかし電子ビームの波長は0.012nmと光に比べて4桁以上小さく、非常に微細な回路パターンを描画することができるため、フォトマスクパターンの形成に用いられています。

    電子ビームマスク描画装置開発の歴史

    電子ビームマスク描画装置開発の歴史

    ここで、電子ビームマスク描画装置開発の歴史を簡単に紹介したいと思います。

    半導体チップの微細化が進む中、1980年代ごろにはフォトマスクの回路パターンを光ではなく電子ビームで描画する技術を求める声が出ていました。

    ところが当時は、照射した電子ビームがマスクのガラスなどで散乱・反射して、設計通りの線幅の回路パターンにならない近接効果と呼ばれる現象が課題となっていました。

    この課題に対して、国家プロジェクトとして研究開発を行うことにより、パターンの最適化や電子ビーム照射量などの近接効果補正技術の開発に成功し、従来装置より寸法変動を1/100以下に抑えることに成功したのです。

    その結果、1997年当時は35%程度だった日本製の電子ビームマスク描画装置のシェアを90%以上まで高めるまでに至ります。

    ニューフレアテクノロジーは、その後も様々な技術革新を続け、今でも電子ビームマスク描画装置世界シェア90%以上という圧倒的な地位を築いています。

    受け継がれる世界最高レベルの技術力

    受け継がれる世界最高レベルの技術力

    世界最高レベルの技術力は現在でもしっかり受け継がれています。

    2023年にはマルチ電子ビームマスク描画装置「MBM-2000PLUS」が半導体・オブ・ザ・イヤーのグランプリを受賞しました。

    この装置は25万本の電子ビームを高速・高精度に制御し、3nm+デザインルールのフォトマスクを描画する装置です。

    その高速高精度の制御のレベルを例えると、サッカー場全体に、一円玉を0.2mm以内の誤差で、たった2秒で敷き詰められるような正確さと速度に相当します。

    ニューフレアテクノロジーでは、このような最先端の技術開発にチャレンジすることができます。

    ニューフレアテクノロジーの開発・製造拠点

    ニューフレアテクノロジーの開発・製造拠点

    ニューフレアテクノロジーの開発・製造拠点を見ていきます。

    拠点は神奈川県横浜市のみで、本社、開発、製造、営業部門が集約されています。

    そのため、転勤もなく安心して仕事に打ち込むことができます。

    東芝横浜事業所内にあり、最寄り駅からも大変近く、好立地な場所にあると言えます。

    ニューフレアテクノロジーの年収・福利厚生

    ニューフレアテクノロジーの年収・福利厚生

    それではニューフレアテクノロジーの年収・福利厚生を見ていきましょう。

    平均年収は832万円です。日本人の平均年収が461万円であることから、ニューフレアテクノロジーの年収は非常に高いことが分かります。

    平均勤続年数は10.6年、平均年齢は43.5歳です。

    福利厚生では、保養所、社宅、総合病院など東芝グループの施設を利用できます。

    その他に目的型や選択型福利厚生サービスと自由度の高い内容となっています。

    また奨学金の返済支援制度などもあり、福利厚生制度としては非常に手厚い内容といえます。

    採用情報

    採用情報

    ニューフレアテクノロジーの中途採用情報を見ていきます。

    左の図の通り、新卒入社21%、中途入社が43%、会社設立時在籍従業員が36%となっています。

    従業員の43%が中途で入社しており、中途採用には積極的であることがうかがえます。

    また、右の図は転職者の出身業界別のデータです。

    半導体業界経験者は7%であり、電気電子機械・自動車・化学業界からが56%、IT・情報通信・ソフトウエア開発の業界からが11%、その他の業界が26%となっています。

    転職者の93%が異業種出身者であり、様々な知識と技術を活かして活躍できる環境が用意されています。

    まとめ

    今回はニューフレアテクノロジーについて紹介しました。

    「今まで培った技術を使って、半導体業界で世界トップレベルの技術開発にチャレンジしたい。」
    「年収が高く、自分の頑張りに報いてくれる企業に行きたい。」

    そのような方はぜひニューフレアテクノロジーへの入社をご検討ください。

    また、最先端の技術を取り扱っている企業は、求人情報を公開してしまうと、社内のどこにリソースを集中しているか分かってしまうため、ほとんどが非公開求人となります。

    具体的な求人情報を知りたい方はぜひ半導体Jobエージェントにお問い合わせください。

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