SCREEN企業研究|平均年収1,025万円!半導体洗浄装置の技術力、勤務地も紹介

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    SCREENの会社概要

    SCREENの会社概要

    SCREENは、半導体製造装置に強みを持ち、特に半導体プロセスにおいてナノメートルレベルの超微小な異物を取り除くための洗浄装置において高いシェアを持つ企業です。

    設立は80年以上前の1943年と歴史があり、東証プライム市場に上場しています。連結売上高は5,049億円、事業内容としては、半導体製造装置、ディスプレー製造装置、成膜装置、プリント基板関連機器などを取り扱っています。連結従業員は、6,000人以上が在籍しています。

    SCREENの業績

    SCREENの業績

    直近のSCREENの業績を見てみると、売上高、営業利益、営業利益率において、右肩上がりに成長していることがわかります。2024年4月~2025年3月期も増収増益が見込まれています。

    生成AI向けの半導体や、脱炭素化へのための省電力化のニーズによって、半導体製造装置事業が好調な業績をけん引しています。

    SCREENの歴史

    SCREENの歴史

    SCREENは、1868年(明治元年)に、有名な銅板画家だった石田才次郎が石田旭山印刷所を創業したところから始まりました。

    1934年にガラススクリーンの国産化に初めて成功しました。ガラススクリーンとは、細かい網目の入ったガラス板で、写真印刷などで使用されていました。

    1937年に、ガラススクリーンの研究部門が社内ベンチャーとして独立し、大日本スクリーン製造所として設立されました。製版カメラ1号機を開発するなど、写真製版用機器の総合メーカーを目指しました。

    SCREENの歴史

    そして、培った技術を応用して、半導体製造装置、液晶ディスプレー製造装置、プリント基板製造装置などの電子工業用機器や、食品パッケージなどを印刷する印刷装置などへと事業を拡大していきました。

    セグメント別売上高比率

    セグメント別売上高比率

    セグメント別の売上高比率を見てみると、半導体製造装置事業が、全体の82.9%となっており、SCREENの主力事業であることが分かります。

    印刷装置を手掛けるグラフィックアーツ機器事業が9.5%、ディスプレー製造装置および成膜装置事業が4.6%、プリント基板関連機器事業が2.9%となっています。

    半導体製造装置事業の地域別売上高

    半導体製造装置事業の地域別売上高

    半導体製造装置事業の地域別の売上高を見てみると、日本向けは14%で、アジア・オセアニアが63%、北米が17%、欧州が6%となっており、海外売上高比率は86%にもなっています。世界中の半導体工場でSCREENの装置が稼働しており、エレクトロニクス社会の発展を支えています。

    SCREENの開発・製造拠点

    SCREENの開発・製造拠点

    SCREENの開発・製造拠点は、京都市と、滋賀県彦根市がメインとなります。京都の洛西事業所は、SCREENグループの技術開発の拠点となっています。また、彦根事業所は、東京ドームの約3倍の敷地面積を誇る、SCREENグループ最大の生産拠点となっています。

    半導体プロセスにおける洗浄工程

    半導体プロセスにおける洗浄工程

    半導体1チップを作るための半導体プロセスは数百工程にもおよびますが、その中で30%が洗浄工程となります。半導体プロセスでは、異物や汚染などを極端に嫌うため、加工工程ごとに洗浄工程を入れることが多いためです。半導体産業が、水を大量に消費するといわれる一つの理由です。

    かつての半導体プロセスにおけるウエハ洗浄は、ウエハを1度に複数枚処理する「バッチ式」が主流でした。

    しかし、露光技術の革新により半導体の微細化が一段と進んだことにより、洗浄に要求されるウエハの清浄度も高まりました。そのため、2007年頃から、より精密に洗浄できる枚葉式の洗浄装置が主流になっています。

    洗浄装置におけるSCREENのシェア

    洗浄装置におけるSCREENのシェア

    半導体洗浄装置におけるSCREENのシェアについてみていきましょう。

    先ほど紹介した、枚葉式洗浄装置、バッチ式洗浄装置、さらに薬液などが使えない場合にウエハの表面をブラシや超音波など物理的な手法で洗浄するスピンスクラバーという、半導体洗浄プロセス3分野において、世界シェア1位となっています。半導体洗浄工程におけるSCREENの強さを、ご理解いただけたのではないでしょうか?

    世界最高の装置開発

    世界最高の装置開発

    2023年には、枚葉式洗浄装置「SU-3400」が、日経産業新聞賞を受賞しました。

    評価された技術として、まずは圧倒的な洗浄能力が挙げられます。取り除けるナノスケールのゴミは、300mmのウエハを野球場の大きさだとすると、野球場から花粉より小さいゴミを取り除くことができるレベルとされており、非常に高度な技術が詰め込まれています。

    さらに、1時間あたり1200枚処理可能な世界最高レベルの処理スピードや、洗浄に必要な薬液、水、電力を抑えて環境負荷低減も達成した装置となっています。

    このように、世界最高の装置を開発できる、やりがいのある職場環境もSCREENには用意されています。

    SCREENの年収・福利厚生

    SCREENの年収・福利厚生

    最後に、SCREENの年収と福利厚生についても見ていきましょう。

    こちらのデータは、2024年6月に提出されたSCREENホールディングスの有価証券報告書より抜粋しています。平均年収は1,025万円と非常に高水準であることがわかります。

    平均勤続年数は14.6年、平均年齢は42.3歳、従業員は497人となっています。

    持株会社のSCREENホールディングスのデータにはなりますが、非常に高水準の年収となっています。

    さらに、有給取得率は81%と高く、フレックスタイム制度の導入、育児休暇や住宅手当も充実しています。

    高水準の年収と手厚い福利厚生で、安心して仕事ができる環境が整っているといえます。

    まとめ

    いかがだったでしょうか?今後ますます市場拡大が予想されている半導体業界の中で、非常に高度な洗浄技術で世界No.1であるSCREEN。
    世界最高の装置開発にチャレンジできるやりがいのある職場環境でありながら、高年収と手厚い福利厚生でその挑戦に応えてくれる企業です。

    新卒採用だけでなく、中途採用も積極的に活用されている企業ですので、詳細を知りたい方はぜひ半導体Jobエージェントにご登録をお願いします。

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