平田機工の年収は691万円｜業界初の仕事にも積極的にチャレンジできる環境

今回は、世界中の大手メーカーから信頼される生産設備メーカーの平田機工を紹介します。

動画で解説

平田機工の企業概要

平田機工は1951年に設立されました。東証プライム市場に上場しています。

売上高は828億円、事業内容は生産システムの製造・販売を行っています。

従業員は2,323人で、熊本県熊本市に本社を構えています。

平田機工の業績

平田機工の業績について見ていきましょう。

直近10年の売上高、営業利益の推移を示しています。

半導体セグメントでは、車載向けパワー半導体や生成AI向けが好調で、事業を牽引しています。

直近1年の営業利益率は7.3％です。半導体関連のセグメントのみに限定すると、営業利益率は16％という高水準になっています。

平田機工の歴史

平田機工の歴史について紹介します。

終戦直後の1946年、現在の熊本市に平田耕也さんがリアカーなどの製造を開始したことが始まりです。

当時は、物資が非常に限られていたことから、廃材などを活用して製造を行っていました。

大変な売れ行きだったようで、その後耕運機の後部に連結して牽引する運搬車なども手掛けるようになりました。

1953年には、事業拡大を目指して、アメリカの雑誌で紹介されていたコンベアの製作を開始しました。

アメリカの合理性が徹底されたコンベアから学びながら「モノを効率よく運ぶ」ことを追求していきました。

2001年頃からは、半導体市場へ参入を始めました。

ロードポートやウエハ搬送ロボットなどの搬送装置を中心に生産を本格化しました。

平田機工の事業領域

現在では、「自動車関連」、「半導体関連」、家電向けなどの「その他自動省力機器」の3つの事業分野で経営を安定させています。

一方で、どこもやったことがない「業界初」の案件は、採算が合わなくても引き受けて、新しいことに挑戦する機会を作ることもあり、バランスを考えた事業運営がされています。

平田機工の主要クライアントを見ると、トヨタ、ホンダ、日立、花王などの大手メーカーが並んでいます。

半導体企業では、ソニー、サムスン、東京エレクトロン、ディスコ、SCREEN、レーザーテックなどが挙げられており、大手メーカーから厚い信頼を獲得できていることがうかがえます。

事業別売上比率

こちらは平田機工の事業別売上比率となります。

自動車関連が45％、半導体関連が33％、その他自動省力機器が19％、その他が3％となっています。

3分野バランスよく成長させることで、様々な顧客のニーズに応えて技術を蓄積しています。

主要製品：ウエハ搬送装置

平田機工の主要製品であるウエハ搬送装置について見ていきます。

平田機工では、主に半導体前工程の装置に組み込まれるウエハ搬送装置を設計・製造しています。

前工程の装置としては、酸化炉や成膜装置、イオン注入、コーターデベロッパなどが例として挙げられます。

半導体製造装置は、実際の処理をする部分にウエハを搬送するために、ロードポートやウエハ搬送ロボットが必要になります。これらのユニットをEFEMと呼びます。

処理装置毎にウエハ搬送機構が使用されるため、1つのラインに複数の平田機工の製品が使用されることになります。

平田機工の開発・製造拠点

平田機工の開発・製造拠点を見ていきます。

半導体産業が活況な熊本が主な拠点で、本社や複数の工場を有しています。

その他、栃木や滋賀にも工場があり、営業拠点として東京にもオフィスがあります。

半導体関連の製品は、熊本の各工場と栃木の関東工場で開発・製造が行われています。