ディスコは「宗教的」という意見が散見されるため、ディスコは本当に宗教的な会社なのではないかと不安になった方もいるのではないでしょうか?
ディスコのどのような点が「宗教的」と言われているのか、それは本当なのか徹底検証していきます。
なお、ディスコの年収は以下の記事でも解説しているので、詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。
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ディスコ企業紹介|年収5,900万円の社員が生まれる理由も解説!
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ディスコの平均年収は1,507万円であり、高年収がそろう半導体業界の中でもトップクラスの高さです。
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ディスコとは?
ディスコは東京都大田区に本社がある半導体製造装置メーカーです。
ウエハ加工の装置に強みを持ち、切る(ダイシング)、削る(グラインディング)、磨く(ポリッシング)の分野で非常に高い加工精度を持つ装置を作っています。
そのため、世界中の半導体工場でディスコのウエハ加工装置が使われています。
ディスコが「宗教的」と言われる理由
ここからはディスコが「宗教的」と言われる理由を一つひとつ見ていきましょう。
ディスコが「宗教的」と言われる理由①:理念教育に力を入れているため
ディスコでは会社や社員の「あるべき姿」を全員で共有するために「ディスコ・バリューズ」と呼ばれる経営方針があります。1997年に2年越しの議論を経て完成させました。都度追加や見直しが行われおり、現在では200を超える項目が明文化されています。
また、「ディスコ・バリューズ」の教育活動、浸透活動も力を入れており、全従業員が毎年参加する研修や、部署単位の勉強会があるなど様々な取り組みがされています。
ディスコの関谷社長曰く、「ディスコ・バリューズ」を最初に発表した際には、従業員の中には「経営陣は新興宗教にはまった」という人も結構いたようです。しかし今では「ディスコ・バリューズ」があるから経営がぶれないと社内で言われるまでになりました。
価値観を明確にしておかないと、会社が大きくなるほど各個人がバラバラに動いてしまい組織としての強さが失われてしまいます。「ディスコ・バリューズ」があるからこそ、会社としての方向性を見失わずに、ディスコは力強い成長を遂げてきました。
そのため、ディスコは「宗教的」というわけではなく、価値観をしっかり明確にした組織運営がされている企業であると言えます。
ディスコが「宗教的」と言われる理由②:Will会計という独自の社内制度を取り入れているため
ディスコではWill会計という独自の運営手法を2003年から取り入れています。Will会計とはWill(=意志)という社内通貨を用いて業務やサービス、備品などを金額計算して、収支を管理する制度です。
例えば、Will会計での業務の代表的な進め方が「社内オークション制度」です。
公開された仕事を「これくらいのWillで担当したい」と意思を示して落札して仕事を開始します。
人気がある仕事は安くてもやりたい人が多いので価格が下がっていき、逆に人気のない仕事は価格を上げないと落札してもらえません。そのため出品者と希望者両方の合意によって仕事を進めることができます。
従業員が自ら仕事を選べる仕組みを作ることにより、困難なプロジェクトで多額のWillを稼いだり、育児中はWillの獲得よりも早く帰れる仕事を選ぶなど、従業員のフレキシブルな働き方を仕組みで推進しています。
また、獲得したWillは賞与に反映され、現在では賞与の36%がWill連動分になっており(平均20.9ヶ月分の賞与のうち、約7.6ヶ月分がWill連動分。2022年実績)、従業員の業務へのモチベーション向上にもつながっています。
社外から見るとWill会計は競争社会でドライな印象を受けるかもしれません。しかしWillがあるからこそ、周囲からの信頼を失わないように関係性を大切にする文化が作られています。また、Willによるやりとりのため目上の人にも適切に業務をお願いできるという点もよく聞かれるWill会計のメリットです。
また、Willを用いた社内クラウドファンディングも可能です。出資した従業員によりその業務の必要性が認められたということになるため、新規開発などに対して経営承認を経ることなく多大な費用を案件に投じることができます。
さらに株式のように配当を付与することもできるため、支援者の関心を集めながら費用を募り、仲間とビジネスを進めてベンチャーを起業するように開発をスタートさせることができます。
与えられた仕事を言われた通りにこなしたい方にとっては、Will会計は「宗教的」と感じてしまうのかもしれません。しかし仕事にやりがいをもって取り組みたい方にとっては非常に恵まれた環境と言えます。
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ディスコが「宗教的」と言われる理由③:業務改善活動のプレゼンが対戦形式で斬新なため
ディスコでは、自分が取り組んだ業務改善や技術開発の新たな方法を発表する際、対戦形式のプレゼンで行っています。
パワーポイント1枚、1分間勝負で勝敗を決めるこの制度では、観客である従業員が専用アプリでWillを投票して勝敗を決めます。2022年の1年で5628試合が行われました。
この仕組みのことをディスコではPIM(パフォーマンス・イノベーション・マネジメント)と呼んでいます。
業務改善活動のプレゼンを対戦形式で行うスタイルは斬新なため、このようなやり方を見慣れない方は「宗教的」と感じる方もいるようです。しかし、業務改善をマンネリ化させずに従業員が自ら率先して業務改善を行う仕組みとしてディスコでは長年取り組んでいます。その結果、ディスコの突出した技術力と業績を生み出していると考えると、従業員がモチベーションを高めて、楽しんで仕事ができる仕組みであると言えます。
ディスコが「宗教的」と言われる理由④:コロナ対策が厳格だったため
ディスコはコロナ渦において、感染対策を厳密に行っていたため、「宗教的」と呼ばれることがありました。
半導体メーカーや半導体製造装置メーカーは、コロナ禍においても事業継続が求められる事業者に指定されたため、他の業界と比較して厳しい感染対策が行われました。それだけ工場が停止して半導体が作れなくなってしまうと、世の中への影響が非常に大きいということになります。
コロナが猛威を振るっていた頃は、不特定多数が集まるところに行く際は会社に申請が必要でした。また社員食堂では仕切りを設けて感染防止を図りました。
2023年5月に5類感染症への移行に伴いディスコでもコロナ対策は緩和されました。2024年からは通常の感染症対策(体温管理や手指消毒の実施など)に移行しています。
厳しい感染症対策が取られたため、その対策内容を見て外部からは「宗教的」と言われることもあったようです。しかし徹底したコロナ対策を行うことにより、事業継続という社会的責任を全うしたことを考えると、むしろしっかりした組織運営がされていると言えます。
ディスコが「宗教的」と言われる理由⑤:世間的な知名度が乏しいため
ディスコはBtoB企業であることもあり、半導体業界にいる方や、理系学生からはよく知られているものの、世間的な認知度はそこまで高くありません。そのため、何をやっている会社か分からないこともあって「宗教的」であると誤った認識をされている方もいるようです。
一方で有名企業が必ずしも優良企業とは言い切れないことはよくある話です。有名企業が働きやすいとも限りません。人気企業で採用に困らないからこそ、従業員を大切に扱わないこともあります。
ディスコでは、従業員の働きやすさを徹底的に考えた仕組み作りがされていることが、これまでの説明でご理解いただけたのではないでしょうか?
ディスコの制度は企業も社員も共に成長する仕組み
ディスコは非常に高年収であり、社員が自ら進んで働きたくなる仕組み作りがされています。そのため、やりがいをもって仕事に取り組みたい方に非常におすすめの企業です。
一方で他社にはない新しい働き方を取り入れている部分もあり、ディスコの働き方に慣れるまでは戸惑うことがあるかもしれません。
これは企業も社員も共に成長する仕組みを模索していった結果であり、その結果10年で売上高が約3倍になり、営業利益率39.5%という脅威的な業績を残しています。さらに平均年収1,507万円と社員への還元もしっかり行っている企業です。
やりがいをもって仕事に取り組むことができるディスコは、転職先として非常におすすめです。
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