レーザーテックは年収1,585万円!世界初の技術で高収益を生み出すエンジニア集団

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    今回は、独自の経営方針を掲げ、半導体業界において他社が真似できない技術で高収益を生み出す、レーザーテックを紹介します。

    動画で解説

    レーザーテックの会社概要

    レーザーテックの会社概要

    レーザーテックの設立は1960年で、東証プライム市場に上場しています。

    売上高は、2,135億円。事業内容は、半導体関連装置・PFD関連装置・レーザー顕微鏡などの開発・製造・サービス事業を扱っています。

    従業員は1,000名程度と売上規模に比較して少ないため、少数精鋭のエンジニア集団と呼ばれることも多いです。

    本社は神奈川県横浜市にあります。

    レーザーテックの業績

    レーザーテックの業績

    レーザーテックの業績について見ていきましょう。

    直近数年で売上高、営業利益ともに非常に高い伸び率を示していることが分かります。

    スマホ、IoT、AI、データセンタの投資拡大で、半導体需要が伸びていることが理由ですが、一番大きな理由は、レーザーテックがシェア100%であるEUV用マスク検査装置の大量受注が来ていることが挙げられます。

    近年の非常に大きな業績の伸びが注目されやすいレーザーテックですが、非常に堅実な経営をしており、グラフが示す通り、長きにわたって高い利益率の企業であることが分かります。

    レーザーテックの歴史

    レーザーテックの歴史

    レーザーテックの歴史について紹介します。

    創業者の内山康さんは、大手電機メーカーで技術者として働いていましたが、世界でまだ誰も成功していないような製品を開発したいという想いから、1960年に有限会社東京ITV研究所を設立しました。

    創業当初は、医療機関で使われるX線テレビカメラの開発受託から始まり、その後、磁気テープの貼り具合を測定するテンションアナライザーや、テープ幅測定装置などの自社ブランド製品の開発を行いました。

    2つのカメラから得られる映像信号を使ってテープ幅測定を行う発想は、1976年に開発された、今日のレーザーテックの主力製品であるフォトマスク欠陥検査装置にも受け継がれました。

    当時は、工場に人々が並び、顕微鏡のレンズ越しにフォトマスク上の回路を凝視し不良個所を調べていました。目視での検査は見落としも多く、また時間もかかり集中力もいるため過酷な作業でした。

    これをニーズととらえ、自動化を進める事により作業効率が一気に上がり、業界内で名が知られる企業となりました。

    また、2017年には長年の研究開発の結果、EUV光を用いたEUVマスクブランクス欠陥検査装置を開発しました。このEUV光を用いたマスク検査技術はいまだにレーザーテックしか持っていない技術で、世界シェア100%です。

    レーザーテックの経営スタイル

    レーザーテックの経営スタイル

    ここで、レーザーテックの3つの特徴的な経営スタイルについて説明しましょう。

    1つはグローバルニッチトップ戦略です。技術的な差別化が可能な特定のマーケットセグメントの中でシェアトップを目指すことにより、高収益化を実現させています。

    2つ目は、世界初の製品へのこだわりです。世界に先駆けて新しい技術の製品を開発することにより、特定のセグメント内で圧倒的な地位を築きます。

    3つ目は、ファブライト経営です。半導体では、自社で工場をもたず設計業務に集中するファブレスという言葉があります。レーザーテックでは、完全に製造作業を外注するのではなく、プロトタイプ1号機は、社内のエンジニアと協力会社のエンジニアと合同で開発・製造を行い、2号機からは協力会社に製造を任せ、レーザーテックのエンジニアはニーズ調査や開発業務に注力できる体制を整えています。

    2009年に社長に就任した岡林さんは、この独自の経営スタイルにより、レーザーテックの時価総額を200倍にまで成長させました。

    技術トレンドを先読みした製品開発

    技術トレンドを先読みした製品開発

    半導体の進化を支える技術トレンドとして、新素材、微細化、新構造が挙げられます。

    新素材では化合物半導体、微細化ではナノオーダーからオングストローム世代へ、新構造では3次元構造化が期待されていますが、レーザーテックではそれぞれの分野において、技術トレンドを先読みした製品ラインナップを開発しており、将来に向けた投資もしっかり行っている様子がうかがえます。

    製品別売上比率

    製品別売上比率

    こちらは2023年と2024年の製品別売上比率を示したものです。

    半導体関連装置の中でも、EUVパターンマスク欠陥検査装置であるMATRICSとACTISが非常に好調であることが分かります。

    EUV用マスク検査装置は、レーザーテックがシェア100%であり他社を圧倒しています。そのため、最先端半導体プロセスで必須となるEUV露光装置が普及するほど、レーザーテックの製品も求められることになります。

    EUV露光装置の出荷台数

    EUV露光装置の出荷台数

    EUV露光装置は現在オランダのASMLのみ量産化に成功しているため、ASMLのEUV露光装置出荷台数を見れば、EUV露光装置の普及の程度を知ることができます。

    グラフでは、赤線がEUV露光機の出荷台数となります。

    半導体微細化への要求により、EUV露光装置の市場規模が年々増加していることが分かります。

    その結果、EUVパターンマスク欠陥検査装置としてシェア100%であるレーザーテックに世界中から受注が入っています。

    半導体オブザイヤーで3年連続グランプリ

    半導体オブザイヤーで3年連続グランプリ

    EUVリソグラフィーの実用化のためには、EUVを用いた検査が将来必ず必要になると考え、レーザーテックでは、長年研究開発を続けてきました。

    世界初の技術が高く評価され、半導体オブザイヤーを史上初3年連続グランプリ受賞に至りました。

    この成果は、まさにグローバルニッチトップを目指して、世界初の製品へのこだわりが実を結んだものです。

    ファブライト経営を取り入れているため、研究開発に集中できる環境が用意されていることも研究開発志向のエンジニアにとっては非常に大きな魅力ではないでしょうか?

    地域別売上高

    地域別売上高

    地域別売上高を見ていきます。

    日本は18%となっており、82%が海外向けとなっています。

    その中でも、先端半導体工場を持つアジア、アメリカ向けの売上が大きいことが分かります。

    レーザーテックの開発拠点

    レーザーテックの開発拠点

    レーザーテックの開発拠点について見ていきます。

    本社、研究開発拠点ともに東海道新幹線の新横浜駅の目の前にあり、非常に好立地な場所にあり、レーザーテックの特徴の一つと言えます。

    現在建設が進んでいる研究開発拠点Lasertec Innovation Parkも、新横浜駅付近にあります。

    レーザーテックの年収

    レーザーテックの年収

    それでは年収について見ていきましょう。

    レーザーテックは全国有数の高年収企業として知られており、2023年9月に提出された有価証券報告書によると、平均年収は1,581万円でした。この数字は全国3800社以上の企業の中で9位に位置しているレベルです。

    平均勤続年数は8.6年。平均年齢は40.3歳です。

    平均勤続年数が短い理由としては、これから紹介するように現在採用を積極的に進めている証拠だと言えると思います。

    採用人数

    採用人数

    採用人数についても見ていきます。

    好調な業績をさらに加速させるために、人材採用も積極的に進めていく旨が会社から発表されています。

    今後も毎年200名以上を増やしていく計画です。

    少数精鋭のエンジニア集団であり人気の企業ですので、選考のハードルは確かにありますが、しっかりとした準備ができていれば十分に転職が可能な企業といえます。

    まとめ

    今回は、レーザーテックについて紹介しました。

    独自の経営スタイルを貫き、他社には真似できない技術でシェア100%製品を生み出す企業です。

    「世界初の技術開発にチャレンジしたい。」
    「年収が高く、自分の頑張りに報いてくれる企業に行きたい。」

    そういう方はぜひレーザーテックへの入社をご検討ください。

    また、最先端の技術を取り扱っている企業は、求人情報を公開してしまうと、社外のどこにリソースを集中しているか分かってしまうため、ほとんどが非公開求人となります。

    具体的な求人情報を知りたい方はぜひ半導体Jobエージェントにお問い合わせください。

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