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半導体業界16年で技術も業界も熟知している
元エンジニアが直接キャリアサポート
ギガフォトンは、半導体露光装置に使用されるエキシマレーザーをメインに開発・製造している企業です。現在このエキシマレーザーを製造できる企業は世界で2社しかありません。本記事では、ギガフォトンの企業概要や就職難易度について解説します。
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ギガフォトンの企業概要

ギガフォトンの設立は2000年です。建設機械で有名なコマツの完全子会社として運営されています。
売上高は449億円で、半導体リソグラフィー用エキシマレーザーやEUV光源の開発・製造・販売・サービスを行っています。
従業員は1,361人で、栃木県小山市に本社があります。
ギガフォトンの歴史

ギガフォトンの歴史について紹介します。
ギガフォトンの前身はコマツのエキシマレーザー事業部です。1980年にコヒーレントアンチストークスラマン分光法(CARS)用途でエキシマレーザーを開発したことが始まりです。1980年代中頃から、世界中の大学・企業の研究者などが、「KrFレーザーは半導体フォトリソグラフィーに使えるのではないか」と指摘し始めて一気に研究開発が進みました。
1987年には、コマツが世界初のリソグラフィー用KrFエキシマレーザーを開発しています。
2000年には、コマツとウシオ電機のジョイントベンチャーとしてギガフォトンが設立されました。2011年にウシオ電機が持つ株をコマツが買い取り、現在はコマツの100%子会社として運営されています。
ギガフォトンの勤務地

ギガフォトンの勤務地を見ていきます。
栃木県小山市の拠点は、本社機能、研究開発、製造機能がすべて集約された場所です。
小山市にはJR東北新幹線の小山駅があり交通アクセスもよく、生活の基盤が整っている場所といえます。
ギガフォトンの就職難易度が高いと言われる理由
ギガフォトンは世界で2社しか製造できないと言われる半導体露光装置用レーザーのメーカーであり、非常に魅力的な企業です。一方でギガフォトンは就職難易度が高いと言われることがあります。
ここからは、ギガフォトンの就職難易度が高いと言われる理由について紹介していきます。
ギガフォトンの就職難易度が高いと言われる理由①:業績が非常に好調のため

ギガフォトンは、業績が非常に好調であることから就職難易度が高いと言われることがあります。
上図は、ギガフォトンの売上高の推移を示しています。年平均成長率(CAGR)10%という非常に高い成長率で売上規模を拡大してきました。さらにギガフォトンが取り扱っているKrF、ArFドライ、ArF液浸露光装置は半導体業界の市場規模の拡大に伴い年々出荷台数も増加傾向であることも注目すべき点です。
また、ギガフォトンの平均営業利益率は20%であり、驚異的な数字となっています。日本の製造業の営業利益率の平均は4%であることを考えると、ギガフォトンがいかに高収益企業であることが分かります。高い技術が求められる半導体リソグラフィー向けのレーザーを取り扱っており、高付加価値の製品を世に送り出していると言えます。
ギガフォトンの就職難易度が高いと言われる理由②:圧倒的な市場シェアをもち将来性が高いため
ギガフォトンは圧倒的な市場シェアを持っており将来性が高いため、就職難易度が高いと言われることがあります。
実際、半導体リソグラフィー向けのエキシマレーザーを製造できる企業は、世界でサイマー(アメリカ)とギガフォトンの2社しかありません。この2社でほぼシェアを2分しており、比率は40%から60%の間で推移しています。エキシマレーザーの黎明期は競合他社が多数存在していましたが、ギガフォトンは製品性能・コスト・サポート面での強みを活かし、着実にシェアを拡大していきました。例えばサポート面では、それぞれの半導体メーカーの近くにサービスセンターを設けて、必要な時に2時間以内に駆けつけることができる体制を整えています。
ちなみに、ギガフォトン製品の納入先となるエキシマレーザー露光装置メーカーも、世界でASMLとニコン、キヤノンの3社しかありません。技術的難易度が高く、参入障壁が非常に高い分野であることが分かります。
さらに近年では最先端半導体の製造に欠かせなくなっているEUV光源の開発も進めており、露光装置だけでなく、検査用などのアプリケーションに向けた試作を進めています。
このような参入障壁が非常に高い分野で大きなシェアを有しているギガフォトンは将来性も高いため、就職難易度が高いと言えます。
ギガフォトンの就職難易度が高いと言われる理由③:メンテナンス売上により業績が安定しているため

ギガフォトンはメンテナンス売上により業績が安定しているため、就職難易度が高いと言われることがあります。
上図に示した通り、レーザー本体の売上が30%に対して、メンテナンス事業の売上が70%を占めています。顧客である半導体メーカーとはパルス従量課金契約のビジネスモデルを採用しており、半導体を生産する際に使用する光の量に応じて、課金・販売する形態をとっています。
半導体業界は設備投資の波が大きく、特に半導体露光装置は非常に高価な製品のため、レーザー本体販売だけだと業績の波が出てしまいます。一方、メンテナンス事業は工場を稼働して製品を製造するたびに売上が積みあがっていくことから、業績の波が起きづらい構造になっています。
メンテナンス事業で業績を安定させることで、思い切った研究開発や設備投資ができるようになり、好循環を生み出しています。
ギガフォトンの就職難易度が高いと言われる理由④:年収が高いため

ギガフォトンは年収が高いため、就職難易度が高いと言われることがあります。
上図にギガフォトンの初任給を示しています。他の大手企業と比較しても遜色ない給料額が用意されていることが分かります。
また、福利厚生や労働条件はコマツと同じ待遇であり、ワークライフバランスを充実させてメリハリのある働き方をしたい方にもピッタリの職場環境です。
2017年に完成した本社社屋には共有フリースペースや休憩所なども充実しており、職場に行くことが楽しみになるような環境が整っています。
ギガフォトンの就職難易度が高いと言われる理由⑤:採用人数が少なく少数精鋭の体制のため

ギガフォトンは採用人数が少なく少数精鋭の体制のため、就職難易度が高いと言われることがあります。
上図に、新卒採用とキャリア採用人数の推移を示しました。2021年頃までは新卒入社は20名弱と採用人数も少なく、まさに少数精鋭という企業でした。
一方、2022年から採用人数を大きく増やしており、特に2023年にはキャリア採用人数を大幅に増やしています。2023年のキャリア採用比率は56%でした。
今後さらなる成長の期待がされている企業のため、選考のハードルは確かにありますが、しっかりとした準備ができていれば十分に転職が可能な企業といえます。
ギガフォトンの就職難易度が高いと言われる理由⑥:専門性を高める支援体制が整っているため

ギガフォトンは専門性を高める支援体制が整っているため、就職難易度が高いと言われることがあります。
ギガフォトンは、非常に専門性の高い技術を取り扱っているため、社員の知識習得や資格取得などの支援を積極的に行っています。
外部の教育機関で学ぶ制度としては、「博士号取得支援」「国内外教育機関留学制度(2年)」「国内外ビジネススクール派遣」などがあります。ご自身の専門分野を深めたり、広げたりできる機会を提供しているギガフォトンは非常に恵まれた環境だと言えます。
ギガフォトンの就職難易度が高いと言われる理由⑦:採用大学のレベルが高いため
ギガフォトンは人気企業であり、採用大学のレベルが高いため就職難易度が高いと言われることがあります。
ギガフォトンの採用実績のある大学一覧を以下に示します。優秀な学生が揃うレベルの高い大学名が並んでおり、ギガフォトンが人気企業であることが分かります。
ポイント
ギガフォトンの採用大学・高専・専門学校
【大学院】
青山学院大学、茨城大学、宇都宮大学、大阪大学、お茶の水女子大学、学習院大学、九州大学、京都大学、群馬大学、慶應義塾大学、埼玉大学、上智大学、千葉大学、中央大学、筑波大学、電気通信大学、東京大学、東京工業大学、東京電機大学、東京農工大学、東京理科大学、東北大学、名古屋大学、日本工業大学、一橋大学、法政大学、北海道大学、明治大学、横浜国立大学、立教大学、早稲田大学
【大学】
青山学院大学、茨城大学、宇都宮大学、大阪大学、お茶の水女子大学、学習院大学、関東職業能力開発大学校(応用課程)、九州大学、京都大学、群馬大学、慶應義塾大学、埼玉大学、上智大学、千葉大学、中央大学、筑波大学、電気通信大学、東京大学、東京工業大学、東京電機大学、東京農工大学、東京理科大学、東北大学、名古屋大学、日本工業大学、法政大学、北海道大学、明治大学、横浜国立大学、立教大学、早稲田大学
【短大・高専・専門学校】
小山工業高等専門学校、関東職業能力開発大学校(専門課程)
一方で、さきほど説明するようにギガフォトンは採用人数を大幅に増やしており、入社するチャンスが広がっている点は注目すべき点です。
まとめ
今回はギガフォトンについて紹介しました。いかがだったでしょうか?
「専門性を高めて、将来性のある企業で活躍したい。」
「年収が高く、自分の頑張りに報いてくれる企業に行きたい。」
そういう方はぜひギガフォトンへの入社をご検討ください。
また、最先端の技術を取り扱っている企業は、求人情報を公開してしまうと、社内のどこにリソースを集中しているか分かってしまうため、ほとんどが非公開求人となります。
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半導体業界は技術分野が多岐にわたるため、業界を深く知ったエージェントが強みを発揮する分野です。
ポイント
半導体業界16年で技術も業界も熟知している
元エンジニアが直接キャリアサポート