JASM（TSMC熊本）の将来性は？日本でニーズのある半導体に注力

JASM（TSMC熊本）に転職を希望しているものの、将来性があるのか気になる方もいらっしゃるかと思います。本記事ではJASM（TSMC熊本）の将来性について解説します。

また、半導体関連企業であるJASM（TSMC熊本）の年収、ディスコの年収、レーザーテックの年収については以下記事で解説していますので、詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。

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JASMとは？

JASMは、世界最大のファウンドリであるTSMCが2021年12月に設立しました。TSMC熊本工場の運営会社としての役割を担っており、ソニー・デンソー・トヨタも出資しています。

事業内容は半導体製造受託サービス、いわゆるファウンドリ事業となります。

2024年末に稼働開始予定であり、現在立ち上げが進んでいます。

JASMの将来性

ここからはJASMの将来性について考えていきましょう。

JASMの将来性①：TSMCの技術力

JASMはTSMC熊本工場の運営会社であるため、技術力の高いTSMCからの技術移管が行われることから将来性が高いと言われています。

下図は半導体微細化の世代ごとに生き残る企業の遷移を示しています。

2000年代初頭、当時の最先端である130nmプロセスを扱っていた企業は世界に26社ありました。90nmプロセスでは18社、65nmプロセスでは14社と減っていきました。現在最先端である3nmプロセスを扱っている企業は数社にまで絞られています。

そのような中、TSMCは過去数十年に渡り半導体微細化のフロントランナーとして君臨してきました。TSMCと共に長年半導体微細化の主役であったIntelですら、近年は最先端半導体の製造はTSMCに委託しているような状況です。

JASMで働くことにより半導体プロセスの世界最高レベルの舞台で活躍できることになり、非常によいキャリアを積むことができます。

また、下図は、ファウンドリの市場シェアを示しています。TSMCは市場シェアの62％を持っており、圧倒的No.1となっています。

半導体業界は技術や資本力の観点から参入障壁が非常に高いビジネスのため、一度業界トップになると非常に強いです。

そのため、TSMC熊本の運営会社であるJASMも非常に将来性が高いと言えます。

JASMのように将来性の高い企業は、半導体業界には多数存在します。半導体業界に転職を検討されている方は、半導体業界特化の転職エージェントである半導体Jobエージェントにお問い合わせください。半導体業界に精通したキャリアアドバイザーが、あなたのご希望に沿った求人をご案内します。

JASMの将来性②：日本でニーズのある半導体に注力

JASMは日本でニーズのある半導体に注力しているため、将来性が高いと言われています。

JASMではすでに2つの工場が建設することが決定しています。

第1工場では、12～28nmのロジック半導体を作ることが発表されており、画像センサや自動車向けに製造する予定です。

ソニーのCMOS画像イメージセンサは世界シェア1位であり、市場の48.2%（2020年）のシェアを持っています。スマホのカメラなどに使用されています。JASMの立地は、ソニーCMOSイメージセンサの工場である熊本テクノロジーセンターの隣であることを考えると、非常に連携も取りやすいと思われます。

また、自動車向けという意味では、4年連続で販売台数世界一のトヨタグループがある日本で自動車向けの半導体を作ることは非常に意義があることです。

JASMにはソニー、デンソー、トヨタも出資していることを考えると、密に連携して半導体を作っていくと思われます。

第1工場の隣に建設予定である第2工場では、6～40nmのロジック半導体をAIやスマートフォン向けに作ると発表しています。第一工場同様、日本の顧客企業に向けた半導体を製造することが見込まれています。

半導体工場の建設で重要なことは、技術的に立ち上がるかという問題の他に、作った半導体に需要があるかどうかというビジネス的な課題も大きいです。大きな需要がすでにある状態でビジネスをスタートさせているという意味では、JASMは非常に将来性が高いと言えます。

JASMの将来性③：日本政府からの助成金

JASMは日本政府からの手厚い助成金が用意されており、将来性が高いと言われています。

JASM第一工場と第二工場の総投資額は3兆円と言われていますが、日本政府からの援助も非常に手厚く行われています。JASM第一工場には最大4,760億円、第二工場には最大7,320億円の助成金が用意されています。助成金の合計は最大1兆2080億円にまで上ります。

日本では40nmプロセスまでの工場しかないため、技術的なキャッチアップをJASMの成功で加速させようと考えています。

このように日本政府からの手厚いサポートがあるJASMは将来性が高いと言えます。

JASMの将来性④：高年収が期待できる

JASMでは高年収が期待できるため将来性が高いと言われています。

初任給では、高専卒・大卒は28万円、修士卒は32万円、博士卒は36万円と、日本の大手企業と比較してもかなり高い給料が用意されています。

中途採用の年収は経験や職種にもよりますが、非管理職は600万円～1,200万円、管理職クラスでは1500～2000万円と、中途採用でも日本の大手企業と同等以上の年収となっています。

JASM（TSMC熊本）の年収については、以下記事もご覧ください。

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JASMの将来性⑤：キャリアパスが広がる

JASMで働くことによりキャリアパスが広がるため将来性が高いと言われています。

JASMでは、40nm世代以降の半導体量産プロセスを立ち上げることになります。この技術は日本にはまだないため、JASMでの経験は非常に価値があります。そのためキャリアパスが広がることは間違いないです。

JASMで技術力を磨くことでキャリアパスが大きく広がるため、JASMで働くことは非常に将来性が高いと言えます。

まとめ

JASMでは採用を加速しており、新卒採用では、2023年に125人、2024年には256人、そして2025年には600人を超える新卒採用を予定しています

新卒だけでなく、中途採用も積極的に募集がされており、中途採用の求人情報も日々追加されているような状況です。

世界最高レベルの半導体微細化技術を持つ企業で、半導体のイノベーションにチャレンジしたい方は、ぜひJASMへの入社をご検討ください。

JASMはまだ設立から間もない企業のため、公開されている情報には限りがあります。

具体的な求人情報を知りたい方は半導体業界特化の転職エージェントである半導体Jobエージェントにぜひお問い合わせください。