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半導体製造装置メーカー大手のKOKUSAI ELECTRICについて紹介します。KOKUSAI ELECTRICの強みや世界シェアについて詳細に解説しています。
他の半導体関連企業であるJASM(TSMC熊本)の年収、ディスコの年収、レーザーテックの年収については以下記事で解説していますので、詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。
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KOKUSAI ELECTRICの事業概要
KOKUSAI ELECTRICの設立は2017年で、東証プライム市場に上場しています。2017年以前は日立国際電気として事業運営をしていました。
売上高は1,808億円。事業内容は半導体製造装置の開発・製造・販売・メンテナンスなどを手掛けています。特に成膜装置に強みを持っています。
従業員は2,472人で、東京都千代田区に本社があります。
KOKUSAI ELECTRICの業績
KOKUSAI ELECTRICの業績について見ていきましょう。
直近の売上高の推移を示しています。
世界的な半導体需要の高まりを受けて2022年、2023年は非常に業績を伸ばしました。
2024年はメモリ分野(特にNANDフラッシュメモリ)の投資抑制によって一時的に減収となりましたが、2025年には増収の見込みとなっています。
2023年の営業利益率は17.0%です。日本の製造業の営業利益率の平均は4%と言われているため、かなりの高収益企業と言えます。ちなみに2022年のKOKUSAI ELECTRICの営業利益率は22.8%でした。
KOKUSAI ELECTRICの歴史
KOKUSAI ELECTRICの歴史について紹介します。
1949年に国際電気が設立されました。設立当初は電気通信機器や高周波応用装置を扱っていましたが、1956年にゲルマニウム・シリコン単結晶引上装置を開発し、半導体製造装置事業をスタートしています。1970年代からは拡散炉やCVD装置など、今でも主力製品となっている装置を開発していきました。
2000年に、国際電気・日立電子・八木アンテナの3社が合併し、日立国際電気に商号変更がされています。
2018年には日立国際電気の成膜プロセスソリューション事業をHKEホールディングスが継承し、KOKUSAI ELECTRICに商号変更して現在に至ります。2023年10月の上場時にはコロナ渦以降最大のIPO案件として大きな話題となりました。
事業セグメント売上高比率
事業セグメント売上高比率を見てみると、装置ビジネス(68%)だけでなく、サービスビジネス(32%)も大きな柱になっていることが分かります。サービスビジネスの中には、メンテナンス・修理・部品販売だけでなく、移設や改造なども含まれています。
KOKUSAI ELECTRICの装置が稼働すると石英管などの消耗品を定期的に交換したり、装置メンテナンスをする必要があるため、KOKUSAI ELECTRICの経営の安定化に繋がっています。
KOKUSAI ELECTRICの世界シェア
ここからはKOKUSAI ELECTRICの世界シェアについて見ていきます。
世界半導体製造装置メーカー売上高ランキング
世界半導体製造装置メーカーの売上高ランキングにおいて、KOKUSAI ELECTRICは9位に位置しています。日本企業の中では4位であり、特に成膜装置分野において大きな存在感を示しています。
KOKUSAI ELECTRICのように世界マーケットで高いシェアを持っている企業は、半導体業界にはたくさんあります。そのような企業は利益率も高く、従業員の年収も高い傾向にあります。
半導体業界に転職を検討されている方は半導体業界特化の転職エージェントである半導体Jobエージェントにお問い合わせください。半導体業界に精通したキャリアアドバイザーがあなたのご希望に沿った求人をご案内します。
バッチALD成膜装置
特にシェアの高い注目の装置をみていきます。
KOKUSAI ELECTRICは数十枚以上のウエハを一括処理するバッチ処理の成膜装置に強みを持っています。その中でも複数ガスを切り替えて供給し、原子層レベルで緻密に成膜できるALD装置において世界シェア1位であり、70%のシェアを確保しています。
下図で示すように低アスペクト比の場合は、ガス分子とガス分子の衝突により、分子の移動が圧力律速となるため、枚葉処理でガス圧力の切り替えスピードを高めて生産性を上げることができました。
しかし、高アスペクト比の場合は、壁とガス分子の衝突が増えるため、ガス分子の移動が時間のみに律速されるようになり、処理枚数を増やしてバッチ処理で生産性を上げる必要が出てきます。
半導体デバイスの構造の複雑化に伴い、CVDでの成膜から、より緻密に成膜が可能なALDへのシフトが進んでいます。ALDの欠点である生産性の低さを解決できる技術としてKOKUSAI ELECTRICのバッチALD成膜装置が注目されています。
トリートメントプロセス装置
成膜後のトリートメントプロセス装置においてもKOKUSAI ELECTRICは強みをもっています。
トリートメントとは、膜中の不純物を成膜後に除去する技術です。低温で成膜できた方が様々な材質へ成膜することが可能となるため、設計の自由度が高まります。一方で低温での成膜は膜質が悪化する要因になりかねません。
そのため成膜後にプラズマを使った膜質改善のニーズが高まっています。
KOKUSAI ELECTRICのトリートメント装置は、独自のプラズマ方式を採用しており、段差があったとしてもしっかり膜質改善することが可能な点が評価されています。
KOKUSAI ELECTRICのトリートメント装置の世界シェアは3位で、10%程度のシェアを持っています。
KOKUSAI ELECTRICの国内拠点
KOKUSAI ELECTRICの国内拠点を見ていきます。
本社は東京都、工場・開発拠点は富山県にあります。
主力工場の富山工場には、独身者や単身赴任者向けの寮が用意されており、県外出身者も安心して仕事に打ち込める環境が用意されています。
会社の食堂は勤務日の朝・昼・晩で利用でき、半額が会社負担と福利厚生も充実しています。
砺波工場は生産能力の拡大を目的に、240億円を投資して建設されました。竣工式が2024年9月に執り行われています。
KOKUSAI ELECTRICの年収
KOKUSAI ELECTRICの年収を見ていきましょう。
KOKUSAI ELECTRICの平均年収は858万円です。日本人の平均年収は461万円であることから、非常に高い給与水準であることが分かります。
新卒の初任給においても、他の大手企業と遜色ないレベルとなっています。
まとめ
今回はKOKUSAI ELECTRICについて紹介しました。
いかがだったでしょうか?
「前職の経験を、将来性のある企業で発揮したい。」
「年収が高く、自分の頑張りに報いてくれる企業に行きたい。」
そういう方はぜひKOKUSAI ELECTRICへの入社をご検討ください。
また、最先端の技術を取り扱っている企業は、求人情報を公開してしまうと、社内のどこにリソースを集中しているか分かってしまうため、ほとんどが非公開求人となります。
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半導体業界は技術分野が多岐にわたるため、業界を深く知ったエージェントが強みを発揮する分野です。
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