岐阜県に拠点を持ち半導体パッケージ基板などに強みを持つイビデンについて解説します。イビデンの企業概要や将来性について詳細に解説していきます。
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イビデンの企業概要
イビデンの設立は1912年で、2022年には創立110周年を迎えた歴史のある企業です。
東証プライム市場と名証プレミア市場に上場しています。
売上高は3,705億円で、半導体パッケージ基板などの開発・製造・販売を行っています。
従業員は11,375人が在籍しており、岐阜県大垣市に本社がある企業です。
イビデンの業績
イビデンの業績について見ていきます。
下図は過去10年の売上高、営業利益率の推移を示しています。
AI向け半導体などの需要増加の影響で、2021年頃から好調な業績となっています。
2024年度はパソコンなどのAI向け以外の半導体の需要が落ち着いたものの、2025年以降も順調に売上を伸ばす見通しとなっています。
直近の営業利益率は12.8%です。日本の製造業の営業利益率の平均は4%と言われているため、かなりの高収益企業と言えます。
イビデンの歴史
イビデンの歴史について紹介します。
元藩主で鉄道ビジネスなどを手掛けていた実業家の立川勇次郎が、地元の一級河川である揖斐川(いびがわ)の水力を活用した発電所を設置し、水力発電に参入しました。これがイビデンの歴史の始まりであり、社名の由来でもあります。
1970年には建材(メラニン化粧板)で培ったエッチング技術を活かして、プリント基板に新規参入しました。当時はICが普及しつつあり、半導体部品の微細化とともにプリント基板への需要の増大が予想されていました。イビデンが半導体部品メーカーに転身する契機となりました。
1987年にはプラスチックパッケージ基板の生産を開始しました。当時の半導体パッケージはセラミックパッケージが主流でしたが、価格を抑えられるなどの理由でプラスチックパッケージの採用が進んでいる状況でした。
事業セグメント売上高比率
事業セグメント売上高比率では、電子事業が52%となっており、主力事業となっています。特にパソコンやデータセンター向けCPUやGPUなどの半導体向けのパッケージ基板を取り扱っています。
それ以外にもディーゼルエンジンから排出される黒煙を効率よく捕集するフィルターなどを手掛けているセラミック事業が26%、その他が22%です。
イビデンの将来性
ここからは、イビデンの将来性について解説していきます。
イビデンの将来性①:将来性のある市場において世界シェアNo.1
イビデンは将来性のある市場において世界シェアNo.1であることから、非常に将来性が高いと言われています。
パッケージ基板の市場シェアは24%であり、世界シェアNo.1です。
特にハイエンド向けは、イビデンと新光電気工業の日系企業2社で70~80%のシェアを有しており、「イビデンと新光電気がなければサーバー用プロセッサが作れない」と言われるほど高い技術力が世界中で評価されています。
また、パッケージ基板の市場成長は、年成長率11%で成長することが予想されており、2022年に151億ドルだった市場規模が、2028年には290億ドルにまで拡大すると見込まれています。
パッケージ基板大手13社の設備投資総額は、2018年には1,477億円、2019年には1526億円、2020年に1,788億円、2021年には2362億円と言われており、各社設備投資を加速していることからも、将来性のある市場であることが分かります。
イビデンの将来性②:注力テーマの選定力
イビデンは注力テーマの選定力が優れているため、今後の将来性も高いと言われています。
下図はこれまでのイビデンの注力テーマの変遷を表しています。
1912年からの長い歴史の中で、何度も注力事業を変更して事業成長してきたことがよくわかります。
創業当初は水力発電で得られた電力を用いて、肥料などに使用されるカーバイドの生産を行っていましたが、戦後の復興・高度経済成長・オイルショックなどを経て、建材・プリント基板・半導体パッケージと時代のニーズに合わせて新しい事業の柱を作ってきました。
新しいビジネスにチャレンジしていく企業文化を持っているイビデンは、今後新しい変化にもしっかり対応できる会社と言えます。
イビデンの将来性③:安定した経営基盤
イビデンは、安定した経営基盤を持っていることから、将来性が高いと言われることがあります。
イビデンはインテル、NVIDIAなどの業界トップ企業を中心に複数の大口顧客を持っています。TSMCとはパッケージ基板の配線自動化技術の共同研究なども行っており、将来に向けた研究開発もしっかり行っている会社です。
また、半導体以外の事業の柱をもっており、セラミック事業においても世界トップクラスのシェアを有する製品があります。イビデンは事業ポートフォリオのバランスを意識した企業運営がされていると言えます。
イビデンの勤務地
イビデンの勤務地について見ていきます。
イビデンの拠点は岐阜県がメインであり、本社や事業場が集まっています。
安定した企業で技術開発に集中したいという方や、地元の名門企業で働きたいという方には特におすすめの企業です。
イビデンの年収
イビデンの年収を見ていきましょう。
イビデンの平均年収は689万円です。日本人の平均年収は461万円であることから、高い給与水準であることが分かります。
また、初任給に関しては、2024年4月の改定で、大きく引き上げられています。
人材確保に向けて半導体関連企業は各社給与の引き上げを行っています。イビデンは年収の面からも期待ができる企業です。
イビデンの採用情報
最後にイビデンの採用状況を見ていきます。
採用人数に対するキャリア採用比率は増加傾向にあります。キャリア採用比率は2023年で35%であり、今後さらに割合が増えていくことが予想されます。
将来性のある企業であるため選考のハードルは確かにありますが、しっかりとした準備ができていれば十分に転職が可能な企業といえます。
まとめ
今回はイビデンについて紹介しました。
いかがだったでしょうか?
「前職の経験を、将来性のある企業で発揮したい。」
「年収が高く、自分の頑張りに報いてくれる企業に行きたい。」
そういう方はぜひイビデンへの入社をご検討ください。
また、最先端の技術を取り扱っている企業は、求人情報を公開してしまうと、社内のどこにリソースを集中しているか分かってしまうため、ほとんどが非公開求人となります。
具体的な求人情報を知りたい方は業界に精通した転職エージェントを活用することをおすすめします。半導体業界は技術分野が多岐にわたるため業界を深く知ったエージェントが強みを発揮しやすい領域です。
また、転職エージェントは担当者との相性も大きいため、複数登録して自分にあった転職エージェントを探すことが基本となります。
半導体業界に強いおすすめの転職エージェントは以下の3つのサービスです。
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